コンテンツにスキップ

B40

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

B40(ビーよんじゅう)は、判型である。新書判JISにはないデファクトスタンダードである。

仕上がり寸法103×182mmとされるが、実際は幅がある範囲の判型がB40や新書判と呼ばれる。

本来のサイズ

[編集]

B列の派生で、B6(128×182)と縦は同じで、横は4/5である。

言い換えると、B1(728×1030)を横にしたサイズ(1030×728)の、横は1/10、縦は1/4である。つまり、B1を原紙として10×4=40枚取れる。これが「B40」の名の由来である。ちなみに、B6は8×4=32枚取れる。

文庫に使われるA6(105×148)と横がほぼ同じである。これは、B列がA列の1.5倍の面積、つまり縦横が√1.5=1.225≒5/4倍であることが理由である。

使用

[編集]
新書等の判型(一部実測)
叢書 横×縦 面積(mm2
B6 128×182 23,296
講談社の漫画単行本 116×173 20,068
集英社の漫画単行本 113×177 20,001
小学館の漫画単行本 113×176 19,888
中公新書文春新書 109×173 18,857
B40 103×182 18,746
集英社新書 107×174 18,618
光文社新書 107×173 18,511
岩波新書PHP新書 105×173 18,165
A6 105×148 15,540

新書に使われるため、新書判、新書サイズとも言われる。また、一部の漫画単行本にも使われる。少年誌・少女誌の、いわゆる「小」サイズである。

ただし、実際は「B40」や「新書判」と呼ばれる本のサイズはさまざまである。特に、厳密なB40より縦に短いことが多く、しばしば岩波新書等の105×173が標準とされる。

脚注

[編集]